ブログを始める前、夫は私をナメてかかっていた。
CSSとかHTMLとか全く分からないだろうから、私が記事すら書くことができないと踏んでいたようだ。
「多分あすかるが思ってるよりめ〜っちゃ難しいよ」
ふっ甘いな。
オタクの女は大体ホームページ制作かブログ制作の経験を経て今に至っているのだ。
私が高校生の頃は、携帯でホームページを作るのも流行っていたが、そちらは大抵オタクじゃない女子の畑。
パソコンでホムペ(死語)やブログを作るのはオタクの女だった。
というわけで、昔取った杵柄でブログをさらりと書いている。かっこいいだろ。
それと同じ頃、今は無き”ふみコミュ”という小中高生向けのサイトのチャット広場に私は入り浸っていた。
ふみコミュをご存知ない方は是非下記リンクを見て欲しい。
小学生のとき夢中になった平成のインターネット文化が、今の働き方の原点になっている
当時の私はふみコミュでネナベをやっていた。
ネナベって何だ?という方のために説明すると、”ネット上でのオナベ”、すなわち女性がネット上で男性の振る舞いをすることである。
当時中3だった私は、ネナベとしてチャットを楽しんでいた。
※ネナベとかオナベとか適切でない表現かもしれませんが、代替語が思い付かず本日は使わせていただきます。申し訳ありません。
■プロフィール
ハンドルネーム→やまと
学年→中2
血液型→O型
部活→野球部(ショート)
身長→171センチ
誕生日→11/1
彼女→あり
このように、プロフィールを定め、前略プロフィールを作り、チャットをしていた。
それがめちゃくちゃ楽しくて、仲良い友人を作って、ほぼ毎日定時にチャットしていた。
ところで、ネナベになると何がいいか?
①女の子がたくさん相手してくれる
②男の友情が生まれる
女の子同士でお話しするのも楽しいんだけど、男の子の方がいろいろ気を使わなくてよかったので、正直話しやすく楽だった。
当時、私は女子校に通っていたので、男子と会話がしたかったというのもあるかもしれない。
男子と会話したくて男子になりきる意味もよく分からんけど。
でも、今思い返せば、私が思っていた男の友情は所詮女の友情だったのかもしれない。
当時ふみコミュのユーザー属性で言えば、圧倒的に女子の方が多かった。
だからこそ、”やまと”こと私は結構モテていた。
ということは、私以外にもおそらく多数のネナベが存在していたはずだ。
たまに、良心の呵責に苛まれ、自らネナベを告白する子もいた。
私には、そういった気持ちがなく、ただ、言わなくてもいいのにバカだなぁと思っていた。
いつの間にかチャット広場はなくなって、私のネナベ活動も終わったのだが、キラキラした素材を作って配布したり、雑談ロビーという掲示板でまたネナベしたりしていた。
今思えば、自分のインターネット活動の原点ってこの辺だったなと思う。とても楽しかった。
ところで、私が作り上げた架空の男子中学生”やまと”には私の理想の男性像が詰め込まれていると思われるかもしれない。
でも実際には、自分の理想の弟像、あるいは理想の自分だった。
私は末っ子で勉強ができなかったので、いつも教育ママの母に叱られていた。
だから、弟がいれば母の目もそちらに向くはずだと思っていたのだ。
相当アプローチが歪んだ中学生である。
だから、確か”やまと”はあんまり勉強ができない奴であった。
でも彼女はいた。
本当に歪んでいる。
自分にとってのインターネットの原風景がこの辺にあるせいか、今でもゲームをプレイする時などは男性のアバターを選んでしまう。
これは、私のポケモンGOのアバターである。
理想の男性像かと聞かれることも多々あるが、これは私自身を投影している。
本当の自分は屈強なロケット団!
長々と書いちゃったけど、ふみコミュ楽しかった。私の青春の一部だな。