みなさん料理は好きですか?
わたしは嫌いです!

わたしは本当に筋金入りの料理嫌いで、中学生の頃にはすでに調理実習が嫌で嫌で仕方がなかった。
周りは楽しそうに調理をする中、絶対座学のがいいーーーーーー!と心の中で叫びまくっていた。もしかしたら口でも叫んでいたかもしれない。
座っているだけでごはん(弁当)を食べられるならそっちの方がいいのに!
作るの大変だし、片付けで昼休みまで侵食されるからめんどくさいのに!
生活をするという現実が分かってない中学生でもこう感じていたのだから、生活とは何かが分かっちゃった今はもうさらに、ねぇ?


ちなみに、料理の中でもさらに自主性が求められるお菓子作りは人生で3回くらいしかしたことがない。自主性がないので。
直近だと、コロナ禍のステイホーム中に暇を持て余してホテルオークラ直伝のスコーンを作った。直近と言いつつ4年前である。

ホテルオークラのスコーンはふっくらしていてとてもおいしそう。
きつね色の高貴なスコーンを見ていたら、今までになかった自主性が湧いてきた。
しかし、普段お菓子作りをしない人の家にお菓子の材料がないのもまた然り。
薄力粉しか家になくて強力粉を買いに行ったが、間違ってまた薄力粉を買って帰ってきたし、しかもそのことに気がついたのは作り終わった後だった。自主性以前の問題だな。

お菓子作りの困ったところは、適度な量を作ることができず、死ぬまで食べ続けなければいけない量ができてしまうことである。
薄力粉で作ったもっさりした食感のスコーンがもっさりできてとても困った。
当然おいしくもないし、捨てるには忍びないし、ただ胃の容量を埋める塊となってしまい辛かった。かわいそうな材料たち。
お菓子作りをしている人は毎回「作りすぎ問題」をどうしているのだろう?

というわけで、お菓子は作らないが、生活する上で必要なので食事は作る。
ここで出てくるのがポテサラである。
わたしがポテサラアンチしているところをみたい人はこの記事読んでね。


ポテサラ反対派なら、じゃあ何派なの?って話ですが、わたしはマッシュポテト派です!
ステーキ屋で毎回新鮮に驚くけど、マッシュポテトはまじで美味しい。
ハワイで有名なステーキ屋に行って、ステーキよりマッシュポテトの美味しさに驚嘆して帰ってきたもんね!
なんだろう、あのまろやかな重み。

とは言え、マッシュポテトを家で作ったことはなかった。自主性が足りないからだ。
まぁ、それもあるけど、日常的にステーキを食すほどリッチな家庭ではないので、あえてマッシュポテトを作る機会もなかった。

そんなある日、スーパーへ行くと特売品が目に入った。
「黒毛和牛 モモステーキ 半額」

黒毛和牛 モモステーキ 半額……?
重要なキーワードを拾ったときの古畑任三郎の言い方でもう一度。
黒毛和牛 モモステーキ 半額……?

黒毛和牛の半額ステーキは、半額ではないものに比べて明らかに鮮度が低そうだった。
うーん。どうでしょう。それでもあなたは買いますよねぇ。
古畑任三郎が追い詰めてくる。
あなた、はじめっからマッシュポテトを作る気だったんじゃないですかぁ?

マッシュポテトを作った。

作ったけど、わたしの力量ではステーキ屋で食べるようなマッシュポテトの味にはならなかった。
何かレシピには載っていない隠し味があるに違いない。
そう思って検索した結果、隠し味にマヨネーズを入れるとまろやかになるとの情報を得た。
マヨネーズを入れてみる。

ポテサラができた。

わたしは目元を覆った。
予想できたじゃん!

実際にはマヨネーズ味が薄いポテサラもどきなので、ポテサラよりも格下である。しかも具なし。
さらにその後、本場のマッシュポテトには生クリームを入れるとの情報を得て、はじめから敗北していたことを知った。
なるほど、あのまろやかさは生クリームか。

この日ほど敗北を感じた日はない。

わたしはまた料理が嫌いになった。

asukal

くまの○ーさんでいうところの○リストファー○ビンのポジション

RECOMEND

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です