ディックブルーナらしさといえば、殆どの人がその色合いや美しい線を想像するのではないだろうか。
この本を眺めては、いいな!かわいいな!うらやましいな!の3本で私の心がざわつく。
趣味でキャラクターイラストを描くニートの私、ディックブルーナに嫉妬するの巻である。
早く私も私らしいものを描きたいし、納得がいくものを生み出したい。
絵を描くことは記憶のようなものです。今それを見ていなくても、過去にものをどのように見ていたのかということなのですから。
ディックブルーナ
この文章を読んで、思い出したことがある。
小学2年生の時に、工作で作ったバレリーナの人形が何かの賞をもらって、学校のホールに飾られた。
それは、小学2年生の間だけでなく、それ以降もずっとホールに飾られており、ついに返却されることなく小学校を卒業した。
そのホールには、すでに卒業した児童の作品がたくさん並んでいたので、もしかしてもしかすると今でもあの場所にいるのかもしれない。
紙皿をバレリーナのチュチュに見立てた人形。
左右に厚紙のタイヤがついていて、前についている紐を引っ張るとバレリーナが踊っているように見えるものだった。
あの頃は、工作に悩むこともなかったし、いつも納得した作品を作っていたように思う。
私は、できたらもう一度あの人形を見てみたいなと思う。
迷いなく、どんなものを見ていたのか知りたい。
いつか、機会があれば探偵ナイトスクープに人形の行方を捜索してもらいたい。
私のウィッシュリストの一つである。