今日は図書館で借りていた本を返却する日だった。

返却して、また新たに本を借りる予定で図書館へ出掛けたものの、なぜか借りたい本が一冊も見つからなかった。

脳にやる気があれば、世界史の本を読みたいのだが、今日は全く脳にやる気がなくとてもではないが読めそうになかった。

途中、ふと目に入った朝井リョウ著『死にがいを求めて生きているの』を手に取って見ると、想像以上にページ数が多くてびっくりしてしまった。

実は今、この本を電子書籍で読んでいる途中で、まだ数十ページしか読んでいないため、大分先行きが不安になってしまった。

電子書籍ってそういうところある。

結局、借りたい本がないので、好きなアイドルが表紙を飾っているMac専門誌とダヴィンチを眺めて図書館を後にした。

ダヴィンチでは私が今読みかけている恩田陸著『灰の劇場』を取り上げており、またしてもせっつかれたような気分になってしまった。

やはり私は、本は好きだが読書はそれほど好きではないのだ。

買ってしまったからという後ろめたさで読書をしているだけだ。

帰りに、スーパーで牛乳を買う。

買い物カゴに牛乳を3本入れる。

その瞬間、知らないおじいさんに「え!」と言われた。

「えらいようけ買うんですね。」

私は一人で仔牛並みに牛乳を飲む。

「牛乳好きなんです。」と言うと、おじいさんは「子供さんと一緒に飲むんですか。」と聞いてきた。

牛乳をたくさん買う女がおじいさんのジャーナリズム精神を刺激してしまったようだった。

「いえ、私が飲みます。」と言うと、「そうですか。急にすみませんでしたなぁ。」と言いお辞儀してくれた。

牛乳3本くらい別に驚くことでもないだろうと思いつつ、『ポテサラおじさん』みたいな人ではなくてよかったと思った。

本も牛乳のように何事もなく消費できればいいのにと思った。

asukal

くまの○ーさんでいうところの○リストファー○ビンのポジション

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