こんにちは。自分の臍についてこんな語る人間おんのか?と自分でも思うのですが、”臍が爆発した話”ついに最終回です。
前回までのお話はこちら
いよいよ尿膜管切除手術へ
2019年7月上旬ー
さて、尿膜管膿瘍の切開手術を終え、炎症も治ったので、尿膜管切除手術を受けることになりました。
尿膜管とは親知らずのようなもので、残しておくことで何かしらの問題になる場合もあるけれど、ならない場合もあるので、切除するかしないかは患者本人が決めれば良いとのことです。
例えば、親知らずだったら、虫歯や歯肉炎になったりすることもありますが、特に問題がない人はそのまま抜歯せずに放置することもありますよね。
私の場合、前回の尿膜管膿瘍がトラウマになる程痛かったため、切除手術を受けることに決めました。
前回の入院手術とは違い、今回は予定を立てて手術することになり、炎症も治った7月頃に入院しました。
手術1ヶ月前くらいに手術前検査をいろいろ受けたと思います。
今回の手術は、腹腔鏡手術で、お臍を中心に体の右側に3箇所穴を開けて処置をしてもらいます。
説明できないのでこちらのリンクをご覧ください。
尿膜管疾患に対して腹腔鏡下に手術を行います。
まず図2のごとく2~3箇所の小さい穴を腹壁にあけ、筒状の器具(トロカー)を挿入します。炭酸ガス(CO2)を注入し、おなかを膨らませて手術のスペースを作り、トロカーよりカメラ、鉗子等を挿入して手術を行います。尿膜管は膀胱の頂部と臍をつなぐ管です。まず膀胱頂部で尿膜管を同定、離断しその剥離を臍へ向け進めます。臍の部分で切断し尿膜管を専用の袋に入れて摘出します。臍を合併切除する場合は臍と一緒に尿膜管を摘出します。膀胱が一部開放される場合は、腹腔鏡下に縫合閉鎖します。ドレーン、尿道カテーテルを留置し手術が終了となります。
http://jikei-ur.umin.jp/clinic/disease14.html
私の場合このように傷が残っています。
まず、手術の前日に入院したのですが、この時点ではただの健康な成人なので、看護師さんにいろいろお世話になるのが申し訳なかったです。
さて、手術当日。臍に爆弾があるだけで普通に元気なので、歩いて手術室まで行きました。
親知らずの抜歯から数えて1年間で3回目の全身麻酔による手術です。慣れたもんだよ。
今回も、術後の痛みを考慮して、硬膜外麻酔を背中から入れてもらいました。手術室のBGMは確か嵐でした。
手術時間は、確か麻酔の処理含めて1時間程度だったと思います。
最悪の目覚め
結論から言うと、手術直後は今までで一番辛かったです。
まず、また麻酔からなかなか目を覚さず付き添いの母がひやひやしていたそうです。
関係ありませんが、親知らずの抜歯の時も、頭に近い部分を手術したことで、頭痛も酷かったし、思っていたよりも辛かったです。
さて、目覚めると、例の如く気分は悪いし、目を開けているのも辛いくらいでした。
痛み止めももちろん入れてもらっていましたが、結構な痛みがありました。
そして、何より個人的に辛かったのが尿管カテーテル!
聞いてないんだけど!!!!!
予め説明を受けていなかったため、想定外の出来事に焦りました。
そしてもちろんそれだけではなく、物理的な違和感、痛み、あと、排尿を我慢している感覚がありました。
カテーテルをしてもらっているので、ちゃんと排尿はされているのですが、そう簡単に脳内は切り替えられなかったようです!
我慢している感覚がもうめちゃくちゃストレスで、早くトイレに行かないと!とパニックになっていました。
多分、こんなところで致すわけにはいかない!と言う思い込みなのでしょうが、四六時中お手洗いのことだけ考えていました。
お手洗いを我慢した記憶で言うと、昔北海道のバスツアーに行った時、広大な土地のバス移動だったので、なかなかお手洗いタイムが来なくて死にそうになったことを覚えていますが、その時より遥かに辛かったです。
ちなみに前回の手術時は、看護師さんに付き添って貰えば、術後もお手洗いに行けました。
確か午後14時頃に手術が終わり、次の日の朝まで絶対安静で起き上がることもできませんでした。
個人的には、腹腔鏡での手術ということで、お腹切る訳でもないし前回よりも軽めの手術だと予想していましたが、想像以上に大変でした。
あと、今回は血栓を防ぐために、足元にマッサージ機のようなものも装着してもらっていました。
身体の怠さ、痛みも前回の手術よりもずっと大変で、起き上がれないし、寝返りも打てないので、腰がかなり痛かったです。
この日は痛みで一睡もできませんでした。
予後
さて、絶対安静と言われていましたが、腰が痛すぎてこっそり起き上がったりしていたせいか、吐き気が全く治らず何度も嘔吐していました。
次の日の朝には個室から大部屋へ移動しましたが、なかなか体調も戻らず……
本来は、手術時に入れてもらった鎮痛剤が無くなったら、硬膜外カテーテルも抜いてもらえる予定でしたが、痛みがなくならないため急遽もう一回鎮痛剤を入れてもらいました。
例の尿管カテーテルも手術して2日目の朝まで装着されたままでした。
それからも、なかなか吐き気が治らず、食事ができなかったので、点滴で栄養をとっていました。
先生も、手術後は「日にち薬だからね!」とおっしゃっていて、体力が回復してきたら退院できるとのことだったので、ひたすら回復を待つのみでした。
ちなみに、この時、4人部屋だったのですが、時期もあり私の他には1人の患者さんしかいませんでした。
点滴でずっと水分をとっていたせいか、夜間もお手洗いに行ってしまっていたのですが、次の日の朝、同部屋の方が看護師さんに「昨日はうるさくて眠れへんかったわ!」とおっしゃっていて申し訳なかったです。
また、その日の夜もお手洗いに行っていたら、その方が同じタイミングで出てきて、睨みをきかせながら外のお手洗いに行き、また次の日の朝、看護師さんに「昨日はうるさくて眠れへんかったわ!」とおっしゃっていて申し訳なかったです。正直、普通に怖かったです。
話は逸れましたが、手術から4日後には食事ができるまで回復し、早く退院したいアピールをしたらその日に退院できました。
後日、外来で切除した尿膜管の画像を見せてもらいました。ミミズみたいでした。
結局、今回の入院期間はトータル5日間でした!
臍が爆発して得た教訓とは
その後は、日に日に良くなっていくだけなので、通院も数回で終了し、一連の臍の話は終了です。
後日談としては、手術後、3年経ってからまた臍が腫れたりもしましたが、受診の結果特に問題なく治りました。
話は長くなりましたが、一番初めに違和感を抱いた時にちゃんと受診してよかったです。(1軒目の病院からちゃんと診断されていればなおよかったのですが。)
この経験を元に、身体のどこかに違和感が出たらすぐに病院に行く習慣がつきました。
今のところ、全ての医師に『なんで来たん?』と言う顔をされております。
それでも、手遅れになる前に発見することが大事だと思うので、みなさん自分の感覚を信じましょうね!
それから、マリッジブルーになっている友達に「結婚式なんてしたくない。」と相談された際に、「私は、臍の手術から目が覚めた時、本当に辛くてこんなことなら手術しなければよかったと思ったけど、今は心から手術してよかったと思ってるよ!」なーんて参考にならない励まし方をしたこともあります。
というわけで、みなさんお付き合いありがとうございました!健康を大切にね!