最近、街を歩いているとたくさんの女性が薄い色のワイドデニムを穿いている。
ちなみにわたしも持っている。
ここで驚く。
え!わたし流行りとか気にしてたんだ!
たしかに濃い色のスキニーだったり、ダメージスキニーだったり、ちょっとテーパードっぽいやつだったりと年代ごとに変遷して、今はワイドデニムにたどり着いている。
特にスキニーはもう完全に“違う”感じがしてとうの昔に捨てたんだった。
ここ数年のわたしは、流行りはどうでもいいから好きなものを着るというフェーズにシフトしていて、今はSTRANGER THINGSと書いた黒のTシャツとSTRANGER THINGSと書いたピンクのTシャツを交互に着ている。
思想を撒き散らかしていくスタイルでやらせてもろてます。
でも、ちゃんとした外出のときにはストシンTシャツは着ていない。
一応、自分なりにおしゃれなものを選んでいる。
ここでいうおしゃれの基準は、流行りのものではなくて、あくまでも自分に似合うものだと思っている。
もちろん流行に関係なくデザインが好みかどうかは重要なのだけど、それ以上に体型に合っていて野暮ったくならないことを大切にしている。ような気がする。
それに、わたしはどちらかというとカジュアルよりもクラシックな装いが好きだということもあり、その点も流行を追っていないと思う理由だ。
ストシンT着回してる人のクラシックってなんだ?????
しかし、またわたしの傲りは覆される。
最近「ここ数年は、ネックレスの需要が低かったけど、最近はまた戻ってきている」という旨のツイートを目にしたのだ。
え!わたしもここ数年ネックレスしてなかったんだけど!
これにはかなりびっくりした。
ネックレスをしないのが流行りですよ〜という話を聞いた覚えも、ネックレスなんてダサいよね〜なんて話を誰かとした覚えもないのにわたしはみんなと同じ行動をとっていた。
近年は、買った服を着てみたときにネックレスは必要ないと感じることが多く、ほとんど身につけていなかったのだ。
流行に乗ってないはずなのに!
もう単純に、流行に興味がない層にも流行の洋服が届いているということだろうか。
わたしが流行とは違うのよ!と思っていたものも、「今」の息がかかったものだということだろうか。
よく考えなくてもわかる。そう。
自分が流行に乗っていなくとも世の中に流通しているものは、ほぼ今っぽいものなので、手元に回ってくるのは流行りものなのだ。
ていうか、そもそも「流行を追わない」はおしゃれ上級者用の言葉だ。
趣味は古着屋巡りです!カスタムもします!というような人の「流行を追わない」と無印のクッションに寝転びZOZOTOWNで新品をポチっているわたしの「流行を追わない」は雲泥の差があるわな。質が違うわな。
そういえば、活動再開した西野カナさんを平成ぶりに拝見したのだが、令和のメイクになっていて「今」を感じた。
平成の歌姫がふんわり眉の優しい目元になっていて、え、令和じゃんって思った。
しかも似合っていてとてもきれい。
つけま!マツエク!アイラインがっつり黒〜!の平成メイクは、まじで本来の目の形を分からなくしていたんだな。
パンダの目の縁取りで惑わされるような感じ。
ちなみにパンダがアイメイクをとるとツキノワグマみたいな目元になります。
ところで、ポロシャツにスラックスといういでたちのおじいさんをよく見るが、あれは自分がイケてた頃の服装を今なおしているという説を目にしたことがある。
ということはあと40年もしたら、カンカン帽に小花柄マキシワンピのおばあさんと謎の英字Tシャツにとんがった靴のおじいさんが街を闊歩するわけだ。
でも、わたしは平成当時も小花柄マキシワンピは着ていなかったので森ばあにはなれず、多分そのときハマっているドラマのロゴTを着るばあさんになるのだと思う。