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【おっさん】音楽の力を感じた【岡崎体育】

2015年4月ー

たまたま職場で流れていたラジオで、私はあるアーティストと出会った。

それが岡崎体育だ。

ラジオから流れていたのは家族構成という曲。

キャッチーなメロディーとコメディーが融合されたその盆地テクノに耳が反応したのを覚えている。

その場でポストイットに曲名をメモし、家に帰って岡崎体育を調べた。

密かにゴールデンボンバーが好きだった私、これはなかなか良い出会いだった。

おもしろい曲を歌う歌手だったからだ。

そして、何より曲が耳に残りやすい上に、歌がうまい!声が良い!

衝撃の出会いから約一年後、岡崎体育は無事にメジャーデビューを果たした。

ワシが育てたんや!感を出しながらアルバムを何度も何度も聴いた。

 

ところで、岡崎体育の曲にはほとんどメッセージ性がない。

いや、あるのかもしれないけれど、私にはなかなか感じ取れず、またそこが好きだった。

興味がある人は、下に貼る曲を是非聴いてみてほしい。

曲に、メッセージが、ない!

以前、音楽番組に出演した際には、「吉本の若手ちゃうんか」と言われていた。

 

そんな岡崎体育、最近では俳優やバラエティで活躍していて、マルチに才能を開花しているな〜とぼんやり思っていた。

そして、今年最新アルバムが発売された。

私は、驚いてしまった。

アルバムのリード曲に込められたメッセージがとても素敵だったから。

そして私はとてもとても感銘を受けたのだ。

それがこの曲、『おっさん』である。

爽やかに、おっさんへ警笛を鳴らしている。

年齢に抗えとも、力を見せつけろとも言っていない。

価値観を更新しよう、今や未来を学び、素敵に歳を取ろうと歌っている。

 

なんて!なんて現代的なんだ!

日頃からぼんやりと抱えている、年長者への不満。

変化を必要としているのに、そのことにすら気が付いていない年長者たち。

もっと、変わろうよ、そして学んで行こうよという気持ちでもどかしくなる。

私自身も職場の年長者や両親に対して”もうそんな時代じゃないよ”と思うことが多々あった。

特に、父は田舎の長男として今も凝り固まった昭和と共に生きている。

 

しかし、父だけではない、私自身も例外なく歳を取っているのだ。

若い世代と同じ価値観を共有しているわけではないだろう。

この曲では、『僕はもうおっさんになった』と自分自身にも焦点を当てており、人ごとではない、まずは自分からだという意気を感じてとても素敵だ。

どんなSDGsプロジェクトよりも私には心に響いた。

 

岡崎体育は1989年、平成元年生まれである。

私が時代の切り取り方が秀逸だと感じている作家、朝井リョウも平成元年生まれである。

あぁ、平成生まれが変化に手を加える時期に差し掛かっているのだ。

みんな主体性を持って変わろうとしている。

平成2年生まれの私、もっと頑張っていきていきたい。

asukal

くまの○ーさんでいうところの○リストファー○ビンのポジション

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